MRI検査とCT検査との違いは何ですか?MRI検査はどのような目的で行われますか?
MRI検査とCT検査は、どちらも身体の内部を見るための検査ですが、使う機械や原理が異なります。
MRI検査では、大きな磁石とラジオ波を使います。患者さんは寝台に寝た状態で機械の中に入り、スキャンをします。磁石は身体の中の水分子に反応し、特殊な計算をして画像を作り出します。この画像では、脳や内臓、関節などの詳細な組織が見えます。
一方、CT検査では、X線を使います。患者さんは寝台に寝た状態で機械の中を通り抜け、機械が周りを回転しながらスキャンをします。X線は身体を通過する際に吸収される量が異なるため、その差を元に画像が作られます。CTは硬い組織(例えば骨や肺)の評価に適しています。また、CT検査は検査時間が短いため、緊急の場合や外傷の評価にも役立ちます。
以上のことから、主にMRI検査は柔らかい組織(脳や脊椎の神経組織、内臓の臓器組織など)や血液の流れの情報を評価するのに優れており、脳や内臓、関節などの組織の異常や血流の速さ、血管の問題などを調べることを目的に行われることが多いです。
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