MRI検査は、磁気と電波を使ってあらゆる方向から体の断面像を撮影する検査です。
MRI検査が初めて、という方のために検査の特徴や注意点などをご紹介します。
検査時間は、20分~30分くらいです。
MRI検査とは?
「Magnetic Resonance Imaging」の頭文字をとったもので、磁気共鳴画像です。大きな磁石の中で体に最も多く含まれる水素原子の原子核である「プロトン」を利用した検査です。
実際には、大きな磁石の中で「プロトン」と同じ周波数をもつ電波を身体にあて、そこから得られた信号をコンピュータ解析して画像を作ります。MRI検査により体に影響を及ぼすことはありません。
MRI検査のメリットは?
CT検査とは違い、X線を使わずにあらゆる方向からの断面像を観察して診断することが可能です。
検査中は工事現場のような大きな音がします。初めてお聞きになる方は驚かれるかもしれませんが、特に心配する必要はありません。検査は20~30分程度で終了します。
MRI検査の注意点
(1)下記の項目に当てはまる方はMRI検査を受けることができませんので、あらかじめご了承下さい。
- 心臓ペースメーカー(MRI対応型含)を埋め込んでいる方
- 除細動器を埋め込んでいる方
- 脳動脈瘤クリップを使用している方(チタン製は可)
- 人工内耳、人工中耳を埋め込んでいる方
- 聴性脳幹インプラントを埋め込んでいる方(デンタルインプラントは受けられます)
- 可動型義眼を使用されている方
上記のいずれかに該当する項目がある方は、事前の申告をお願い致します。この他にも、MRI検査が体に支障をきたしてしまう場合がありますので、検査前に問診させて頂きます。
(2)次のような方は検査を受けることが出来ない場合がありますので、事前にご相談下さい。
- 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方
- マグネット式の義歯を使用されている方
- アートメーク、入れ墨、タトゥーをされている方
- 2週以内に内視鏡検査でポリープ切除術や止血術を受けて、内視鏡クリップを留置した方(2週以降は受けられます)
上記のいずれかに該当する項目がある方は、事前の申告をお願い致します。
(3)服装・宝飾品について
以下の物は壊れて使用できなくなる可能性がありますので、検査室には持ち込めません。スタッフがご案内致しますので、検査前にお荷物をロッカーに預けて下さい。
時計、携帯電話、タブレット端末
定期券やキャッシュカード等の磁気性カード類全般
補聴器、持続血糖測定器(リブレ)、電子キー(車などの)
次にあげる物は検査部位でなくても撮像に支障が出ることがあります。検査前に外しておいて下さい。
- ネックレス、ピアス、指輪、眼鏡、ヘアピン、入れ歯等金属製の装飾品
- カラーコンタクトレンズ
- ホッカイロ、エレキバン、湿布等温熱効果のあるもの、埋め込み針(鍼灸針)
- コルセット、ボディスーツ、ブラジャー、ベルト等金属のついた下着や洋服
- ヒートテック及び類似品
- 頭部、特に目の検査の際はアイメイクは落として下さい。
- ネイルをされている方はお電話でお問合せください。
撮像をする所だけでなく、撮影する周囲に磁性体があると、磁場が乱れて画像が歪んでしまいます。このため検査部位によっては着替えをお願いすることがあります。
(4)検査中の注意事項
- 1回の撮像には約3分ほどかかり、それらを繰り返します。撮像している間は動いてしまうと画像がぶれてしまいますので、じっとしていて下さい。
- 検査中は、緊急時用ブザーを持って頂きますので、気分が悪くなった場合にはブザーでお知らせ下さい。また、モニターでも検査室内の状況を観察していますのでご安心下さい。
- 胸や腹部(肝・膵・腎臓、胆嚢など)の検査では撮像中は息を止めて検査します。息を止める時間は約20秒間ですが、数回繰り返しますので、いつも同じように息を吸って下さい。
- 検査後に生活の制限はございません。普段どおりで結構です。
(5)腹部の撮像を行われる方の食事制限について
午前の検査なら朝食を、午後の検査なら昼食を召し上がらないようお願い致します。水、お茶はとっても構いませんが、その他の飲料は控えて下さい。
また、泌尿器科領域、婦人科領域の検査の方は蓄尿が必要ですので、ご不明な点はお問い合わせ下さい。 なお、糖尿病の方で食事を抜かれる方は血糖降下剤のお薬は飲まないでください。
造影検査について
造影剤とは
画像診断の際に、画像にコントラストを付けたり、特定の組織を強調して撮像するため投与される医薬品(注射または飲み薬)です。適用に関しては医師が判断致します。
造影剤は医薬品のため稀に副作用が起こる可能性があります。そのため、その使用に当たっては放射線科専門医が判断し、受診者さまが承諾した場合にのみ使用します。
検査当日、受診者さまご本人に造影剤使用の同意書を記入して頂いております。
未成年の場合には、保護者の同意が必要となります。検査当日保護者が付き添えない場合は、下記「造影検査 同意書」を印刷し、保護者が署名し、本人に持たせて下さい。
尚、造影検査を行う受診者さまには来院時に詳しい説明書をお読み頂き、医師より説明をうけた後、問診票と同意書の記入をお願いしております。ご協力お願いいたします。
事前に記入して、当日持参したい方は、こちらから印刷して下さい。
上記のファイルをご覧になるためにはAdobe Readerが必要です。お持ちでない場合は、こちらのバナーをクリックしてください。
造影剤使用にあたっての注意点
- 活発な喘息、重篤な心疾患、高度な腎機能障害のある方や、以前に造影剤でアレルギーを起こされた方は、造影剤を使用できない可能性がありますので、問診の際に必ず申告して下さい。
- 検査後は、体から造影剤を早く排泄するために水分を通常より多く摂取して下さい。
- 授乳中の方は造影剤の種類によりプリモビストは検査後24時間、ボースデルは検査後48時間の授乳を避けて下さい。
- 検査の当日はアルコールは控えて下さい。
検査費用(概算)
(例) 保険適用の3割負担の方
・造影剤なし。 →9,000 ~ 10,000 円くらいです。
・造影剤あり。 →13,000 ~ 14,000 円くらいです。
※上記金額は概算です。使用する造影剤の種類や量などによって、多少前後があります。
クレジットカードはVisaおよびMastercardがご利用頂けます。
一括払いのみで暗証番号またはタッチ決済対応です。サインは対応しておりません。
検査着、鍵付きロッカーなどご用意してありますので、ご安心下さい。
検査についてご不明な点は・・・
ご相談は電話にて承っております。
受付時間 9:00~17:00
お気軽にご相談下さい。
お電話の際は間違いを防ぐため、はじめに以下の項目をお知らせ下さい。
・お名前(フルネームでお願いします)
・御紹介医療機関
・検査名
・検査予約日時(予約が済んでいる場合)