妊娠中にMRIをうけることで影響はありますか?
MRI が胎児に有害であるという報告はありません。
妊娠初期13週までの胎児は様々な刺激に対して感受性が高いことが知られています。2016年にカナダのトロントにある聖ミカエル病院から発表された論文ではMRI検査を受けなかった妊婦さんの子供と比較して、成長や発生異常、ガン発症率などに大きな差はなかった」と報告されました。しかし、MRIの胎児や出生後の影響に関しては十分に解明させているわけではありません。特に妊娠初期は避けることをお勧めしています。MRI検査でないと診断できないこともありますから得られる利益とリスクをよく考える必要があります。
造影剤投与の胎児への安全性は確立されていませんので基本的には使用しません。ただ、いろんなケースがありますので病状によっては造影MRI検査のほかにかわりになる検査がない、妊娠終了まで待てないなどの事情により造影MRIを提案されるといったケースも考えられます。
妊娠中にMRI検査を希望される場合には、主治医とよく相談してください。
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