MRI検査はなぜ工事現場みたいに音がうるさいのですか?
まずMRIとはMagnetic Resonance Imagingの頭文字をとった略称で、日本語では核磁気共鳴画像法と言われています。簡単に言うと磁気を使って画像を作っていく検査です。
実際に検査をする大きな機械には傾斜磁場というコイルが巻いてあり、そこに電気を流して磁石の力を利用して撮影をします。
このコイルに電流が流れるとローレンツ力(理科の授業で習ったフレミング左手の法則の原理がイメージとなります)が働いて磁場と磁力を作っていきます。検査では発生した磁場だけを利用したいですが、どうしても磁力が発生してしまいます。この磁力がコイルを伸ばしたり、縮めたりを繰り返すことで振動してうるさい音がなってしまいます。
また、検査の音が色々聞こえてくると思いますが、それは撮影している画像毎にタイミングが決まっていて、何種類もの画像を撮影していることで聞こえてきます。
検査の画像を作る上では位置を把握するためにコイルが必要になってしまいますので音を消すことは出来ませんが、当院では耳栓より防音効果があるヘッドフォンを使用しております。また、それでも音が我慢できない時は耳栓もご用意してありますので、お気軽にお申し付けください。