MRI検査はなぜ時間が長くかかるのですか?
MRI検査には短い検査で10分、長い検査では40分ほどの時間がかかることがあります。MRI検査が時間のかかる理由はいくつかあります。
まず一つ目は、より見やすい画像を得るためで、そのためには高い解像度が必要です。高解像度の画像を得るためには、画像を作るための信号収集をより細かく行う必要があります。これには、できるだけ多くの信号を得る事や体内を見る際の輪切り画像の枚数増加などの手法が含まれます。これにより、画像の品質は向上しますが、同時に撮影にかかる時間も長くなります。
二つ目は、検査の目的や患者様の症状や状態に応じて、複数の画像が必要になるためです。例えば、異なる角度からの画像を撮影する必要がある場合や、特定の臓器や組織の詳細な観察を行うために見え方の異なる画像を撮影する必要がある場合などです。これにより、検査全体の時間が増加します。
三つ目は、患者様に適切な準備をしてもらう必要があるためです。MRI検査では、磁気のある装置の中に入り検査を行います。そのため磁石に引っ張られてしまうようなアクセサリーや装備品を身に着けている場合、それらを取り外す必要があります。これにかかる準備の時間も、全体の検査時間に影響を与えます。
これらの要因により、MRI検査は通常、他の検査方法に比べて時間がかかる傾向があります。しかし、技術の進歩により、昔に比べより高速で効率的なMRIスキャン手法が開発されており、当院でも患者様に負担が少なくなるよう、適切な画像をできるだけ早く撮像するように心がけております。
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