マルチスライスCTとはどのような検査ですか?
今回はマルチスライスCTについて解説していきたいと思います。CT装置にはX線管という X 線を照射する部分とその向かい側に検出器というX線を受け取る部分があり、 X 線管から照射された X 線は体を通過し検出器に入ります。この動作を一回転続けることでCTの画像ができあがります。
CTが発明された当初は検出器が1列で撮影されていました。一断面毎に寝台を止めてX線管と検出器を1回転させて一断面を撮影し、撮影が終わったら寝台を少しスライドさせて次の断面を撮影するということを繰り返していました。その後、X線管と検出器を回転させながら、連続的に寝台をスライドさせて撮影するへリカルCTが開発されました。更に検出器の多列化が進み、現在主流になっているマルチスライスCTに発展しています。
これによりX線管と検出器が一回転で取得できる画像の枚数が増えて広範囲を短時間で撮影することができるようになりました。また、細かい画像を使用して多断面を作成することができるのもメリットです。それなら『なるべく細かい画像を出して欲しい』と希望される方もいます。しかし、細かくするほどノイズ(画像がザラザラ)になってしまい見えにくくなる事もあり、撮影内容で適切なスライス厚に選択して検査画像を作成しています。
当院では80列のマルチスライスCTを用いてCT検査を行っています。息止めは一回10秒前後と短く、検査時間も平均10~15分で終わるため、MRIでは閉所恐怖症があり検査ができない方もCTであれば検査ができる方も多いので、もし不安な事がありましたらお問い合わぜ下さい。
お茶の水駿河台クリニックのCT検査
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