CTやMRIで骨盤の検査をする場合になぜ排尿してはいけないの?
CTやMRIで骨盤の検査をする場合に排尿して膀胱が空になってしまうと、内臓器官の正しい位置や状態を評価することが困難になります。そのため 骨盤の検査をする前には排尿をしないようにお願いすることがあります。しかし、骨盤の検査と言っても検査の方法や目的、内容により異なりますので分けて説明します。
MRI検査を受ける方
MRIは狭い範囲を詳しく見ていく検査です。
・膀胱や尿管を検査する場合には、尿を貯めて膀胱を広げて検査をしないと小さい病気まで調べることが出来なくなってしまいます。その為、検査予約時間の1時間前から排尿しないようお願いします。尿の貯まる速さには個人差があるため、画像を見て貯まりが少ないと医師が判断した場合には検査を中断して飲水し、膀胱に尿が貯まるまで時間をおいて再度検査を行う場合があります。
・子宮や卵巣など 膀胱以外の検査では尿を貯める必要はありませんが、内臓器官の正しい位置がわかりにくくなってしまうため、可能であれば30分前より排尿しないようにお願いします。
・内臓器官ではなく骨の検査の場合は、膀胱に尿を貯める必要はないため排尿していただいて構いません。
CT検査を受ける方
CTは広い範囲を短時間で見ていく検査です。
・ 検査の内容によりますが、骨盤まで検査範囲に含まれている場合は内臓器官の正しい位置や状態を評価することが困難になってしまいます。検査にかかる時間は5~10分と短い時間であるため、可能であれば検査予約時間の1時間前から排尿しないようにお願いします。
排尿を我慢出来ない場合は来院時にスタッフにご相談ください。検査の目的や内容により対応させて頂きます。