大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行うには排泄物(便)がどのくらいきれいになったら検査ができますか?
大腸の中には常に便がありますが、大腸カメラは大腸の中に便が残っていると良い検査ができません。そのためにまず便をきれいに排泄する必要があります。便は水分と食物繊維などの固形物からできています。 食物繊維が多いとなかなか大腸がきれいにならないので、検査の数日前から食物繊維が少ない消化の良い食事を摂取していただきます。また、下剤を服用し排便を促すことで大腸内の便が少なくなり、検査までの準備をスムーズに行うことができます。
検査当日は洗浄水 (モビプレップ® またはニフレック ® ) を2リットルほど内服し大腸内をきれいにします。モビプレップは梅ジュース、ニフレックはグレープフルーツのような味です。 飲み始めは10分~15 分かけて様子を見ながらゆっくりと飲みます。腸管内の水分が一緒に排出されて脱水になることがあるので、洗浄水を飲んでいる最中はいつでも自分の飲みたい時に口直しのつもりでお茶やお水を飲んで下さい。洗浄水と「にらめっこ」しながら前かがみになって飲んでいると胃が圧迫されて気持ち悪くなってしまうので、洗浄水を内服しながら軽くカラダを動かすとよいでしょう。立ったり、歩いたり、座っていても時々左右にゴロゴロとカラダを動かしたりすると効果的です。 自宅で飲む場合は家事をしたりストレッチしたりテレビを見てリラックスすることもよいです。排便したい感じがなくてもトイレに座ってお腹をさすったり、ウォシュレットで刺激して排便を促して下さい。洗浄水を1リットルぐらい飲んだころから(飲み始めて30分から1時間ぐらい)排便が始まります。排便が一度始まるとその後はどんどん続きます。間に合わない事もあるのでご注意ください。洗浄水を2リットル飲むと5~10回程度の排便があり、最終的な排泄物は固形物のない黄色透明の液体になります。お腹の張りもなくトイレに行きたい感じがなくなれば大腸カメラを開始することができます。
当院の大腸カメラでは、検査当日の洗浄水をご自宅でリラックスして飲んでいただくこともできますし、不安な方やサポートが必要な方は病院内で飲んでいただくこともできます。何かわからないことがあればいつでもご相談ください。
お茶の水駿河台クリニックの大腸内視鏡
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