大腸内視鏡検査前日の食事について気を付けることやおすすめメニューを教えてください。
通常大腸の中には便が沢山たまっており、このままでは内視鏡を入れて観察することができません。検査の前には便を排泄し腸管内を空っぽにする必要があります。 腸管内を空っぽにするために検査の前に下剤を内服して頂きますが、食事内容を気を付けることもとても重要です。前日までの準備で当日の洗浄水を飲んで腸内を洗い流す過程が少し楽になります。
食物繊維は消化されずにお腹の中にずっと残りやすく、検査の時には邪魔になってしまします。 内視鏡でのぞくとトマトの皮やトウモロコシがそのまま残っていて、一緒に画面を見ながらびっくりされる方がたくさんいらっしゃいます。普段の生活では食物繊維が形を残して便として出ていくことで腸内の掃除ができて良いのですが、検査の前日(毎日しっかり排便が無い方は3日程度前から)からは食物繊維をできるだけ摂取しないように心がけてください。野菜全般、キノコ類、海藻、玄米、こんにゃくなどに線維が含まれています。
食物繊維でなくても前日遅い時間まで食事をとると消化が追い付かず検査の時に便が残りがちです。前日の夕食は20時までに済ませたほうがよいでしょう。水分は無理のない範囲でしっかりとったほうが良いです。水やお茶であれば検査当日も制限はありません。
おすすめのメニューはうどん、お粥です。天ぷらや揚げ物でなければ肉、魚は全く問題ないので煮たり焼いたりしてサイドメニューやトツピングにしてください。パンも大丈夫なので食パン、卵焼き、ベーコンなどの朝食もいいかもしれません。
当院では受診者さんにできるだけよい検査を受けていただきたくお手伝いさせていただきます。検査前の食事でわからないことがあれば遠慮なくお問い合わせください。