大腸ポリープは癌になる可能性がありますか?
大腸ポリープは、その組織(構造)によって“腫瘍性ポリープ”と“非腫瘍性ポリープ”に分けられ、さらに以下のように細かく分類されます。
腫瘍性ポリープ
腫瘍性ポリープには、腺腫性ポリープと悪性腫瘍(癌)があります。
腺腫性ポリープは大腸ポリープの約80%を占めるといわれており、大きくなるとがん化する可能性があります。ただし、全ての大腸癌が腺腫性ポリープの癌化から生じるわけではなく、正常な粘膜から発生する癌もあります。
大腸ポリープの大きさと癌の可能性
・5mm未満:1%前後
・5mm以上10mm未満:数%
・10mm以上20mm未満:10%前後
・20mm以上:20~30%以上
非腫瘍性ポリープ
非腫瘍性ポリープには、炎症性ポリープ、過形成性ポリープ、過誤腫性ポリープなどがあり、非腫瘍性ポリープのほとんどはがん化する心配はないといわれています。
炎症性ポリープは、腸に強い炎症を引き起こす病気にかかった後に生じることが一般的です。過形成性ポリープは、粘膜が盛り上がってできた小さなポリープで、加齢などを原因に生じるといわれています。10mm以上の場合には癌化の可能性が高いと言われています。過誤腫性ポリープは、粘膜が過剰に発育することによって生じるポリープで、主な例に子どもなどにみられる若年性ポリープが挙げられます。過誤腫性ポリープは直腸などに複数個発生する傾向にあり、血便が生じることもあります。
腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープは、大腸内視鏡検査を行えば、見た目でおおよそ判断がつきます。大腸内視鏡検査を行って、ポリープが見つかり、腫瘍性ポリープを疑った場合には、現状、良性のポリープだとしても、早期に切除することにより、将来、癌になることを防ぐことができます。
お茶の水駿河台クリニックの大腸内視鏡は、熟練した内視鏡専門医が検査を担当しております。大腸内視鏡でポリープが見つかった場合は、そのまま検査中にポリープを切除することが可能です。(大きさや内服薬等によって、切除できない場合もあります)
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